海外FXとは?メリット・デメリットを国内FXと海外FXで比較

国内でも十分なFX業者があるのに、なぜわざわざ海外のFX業者を利用するのか、疑問に思う方も多いかもしれません。

海外FXには、ハイレバレッジやゼロカットなど国内FXにはないサービスがいくつもあります。つまり、海外FXの方がメリットがあると判断する投資家が結構いるのですね。もちろん、海外FXを利用するのはメリットだけではありません。デメリットや注意点もあるため、判断もそれぞれ異なるでしょう。

今回は、海外FXのメリット・デメリット国内FXと比較していきたいと思います。ぜひ、どちらの方が自分に合っているのか参考にしてみて下さい。。

国内FXと海外FXを比較してみよう

国内FXと海外FXを比較した時に、まず大きく異なるのが「レバレッジ」、そして「ゼロカット」を挙げることができます。

他にも、「ボーナス」がもらえたり、「MT4・MT5」が使えるなどのメリットが目立ちます。しかし、「税金」や「スプレッド」などを詳しく見ていくと、国内FXの方が有利だったりと、比較する項目によってどちらがよいのかが変わってきます。

最終的には、投資家自身が何を重視するかによるといえ、どちらの方が絶対におすすめだと一概に決めることはできません。

そこで、まずは簡単に両者のサービスを一覧表で比較してみましょう。

国内FXと海外FX 簡単比較一覧

サービス内容海外FX国内FX
安全性△多少のリスクがある◎安心して使える
レバレッジ◎最大500~1000倍✕一律で最大25倍
スプレッド△0.8~2.1pips◎0.1~1.2pips
スワップ✕マイナススワップが多い◎プラスのスワップが多い
ロスカット◎20~30%/ゼロカット追証なし△50~100%/追証あり
キャンペーン◎ボーナス、ポイントなど特典充実〇キャッシュバックがメイン
取引ツール〇MT4・MT5〇各社の取引きツール
入出金方法△制限を受ける ルールが複雑◎安心して使える
税金△総合課税の雑所得〇分離課税の雑所得

安全性

海外FXと国内FX比較で最も肝心なポイントとなるのが安全性です。

海外FXは違法ではありませんが、あくまでも海外に拠点を持つFX業者です。従って日本の法律や金融庁の管轄外にあります。万が一のトラブルが合った時には、日本の法律で対処することができないのです。安全性が高い海外FX業者もありますが、一定以上のリスクは避けられません。

一方、国内FXはいうまでもなく日本の法律・金融庁にて管理されています。すべての金融サービス業者は、金融庁への登録が義務づけられていて、どのFX業者を選んだとしても安心して使うことができます。

参照:免許・許可・登録等を受けている業者一覧 – 金融庁

レバレッジ

次に、両者の大きな違いはレバレッジです。

海外FXでは、500倍~1000倍度の桁違いのレバレッジをかけることができます。低めの業者でも200倍~400倍。一部の業者では2000倍~5000倍のレバレッジもあります。

国内FXの場合は、ご存知の方も多いように一律で最大25倍と規制されています。

参照:XMTradingのレバレッジ

スプレッド

次に比較したいのがスプレッドですね。

海外FXのスプレッドは国内FXよりも広めの設定になっています。米ドル円の場合で、最狭クラスの海外FX業者で0.8pipsぐらい(手数料無料のスタンダード口座)になります。広めの海外FX業者だと1.8~2.1pipあたりのスプレッドとなります。

国内FXではスプレッドの狭さが魅力になっています。米ドル円では0.1~0.2pips、広めでも0.4~0.6pips程度が平均的です。

参照:XMTradingのスプレッド

スワップ

そして、海外FXと国内FXで大きく異なるのがスワップポイントです。

海外FXではほとんどの通貨ペア・CFDがマイナススワップとなります。保有すればするほど、マイナススワップのコストがかかる傾向にあります。ごく一部の業者や商品にてプラスでもらえる場合があります。

国内FXでは、ロングのポジションにてプラスでスワップがつくケースがほとんどです。スワップを狙って中長期でポジションを保有する投資家もいます。国内FXの感覚で海外FXで取引してしまうと、思いがかけないコストに慌てることになるのです。

参照:XMTradingのスワップポイント

ロスカット

また、ロスカットの条件も海外FXと国内FXでは大きな違いがあります。

海外FXでは、ロスカット水準の平均が20%と低めです。ぎりぎりまで、ロスカットを避けることが可能です。さらに、ゼロカットといって残高がマイナスになってもゼロに補填してくれるシステムが採用されています。急激な為替変動があったとしても、借金を負う心配がないのです。

国内FXのロスカット水準は100%が平均的です。低めの場合でも50%。そして、ゼロカットシステムはありませんので、最悪の場合にはロスカットが間に合わずに残高がマイナスになるリスクがあります。

参照:XMTradingのマイナス残高リセット

キャンペーン

では、キャンペーンはどうでしょうか。

海外FXで人気を集めているのが、ボーナスです。ボーナスは出金はできませんが、証拠金として使えて利益は現金で出金することができます。入金不要で口座開設ボーナスがもらえたり、入金するたびに50~100%の入金ボーナスがもらえて、リアルトレードに使うことができます。

国内FXでも口座開設や入金・取引に応じてキャッシュバックがもらえるキャンペーンがあります。しかし、現実にはハードルが高いものが多く、誰でも気軽にもらえるわけではないですよね。

参照:XMTradingのプロモーション

取引ツール

では次に、取引ツールを比較してみます。

海外FXのもう1つの魅力となっているのが、世界中で人気のMT4・MT5が取引ツールで使えることです。無数のインジケーター・自動売買の利用が可能で、分析ツール・カスタマイズ性に優れているため、投資家の強い味方になります。

国内FXにも優れた取引ツールはいくつかありますが、MT4・MT5ほどの拡張性・カスタマイズ性がないのが残念な点。ただ、業者ごとにツールが異なるため、それぞれにとって使いやすものが選べます。

参照:XMTradingのプラットフォーム

入出金方法

海外FXで最大のデメリットとなっているのが、入出金の不便さです。

海外に拠点を持つ海外FXでは当然ながら、国内のように簡単にスピーディに入出金が行えるわけではありません。何かと制限を受け、選べる方法も限られてしまいます。また、海外FX特有の入出金ルールがあったりとわかりづらいのが特徴です。

便利で簡単・安心できるのはやはり国内FXの入出金方法です。国内FXであれば、大抵の銀行口座・ネットバンキングにて入出金が可能です。入出金におけるトラブルはほとんどありませんし、トラブルがあったとしてもすぐに対処してくれます。

参照:XMTrading よくある質問 入金・出金

税金

そして、最後に抑えておきたいのが税金の違いです。

海外FXの税金は総合課税・累進税率で計算します。海外FXを含めたトータルの所得額に応じて5.0%~最大45.0%まで税率が高くなります。稼げば稼ぐほど、税負担が大きくなるのです。

国内FXの税金は、分離課税で一律20.315%と決まっています。国内FXの分のみを計算することが可能で、どんなに稼いでも税率が変わることはありません。

参照:国税庁-総合課税の所得税

以上、見てきたように海外FXでは投資家に有利なサービスが多い一方では、使い勝手が悪くなるなど一概にどちらが良いとは決めづらい面もあるのです。

海外FXのメリットを国内FXと比較

それでは、ここで海外FXのメリットは国内FXと比べてどうなのかを、しっかり検討していきたいと思います。

ケタ違いのハイレバレッジ!

海外FXのメリットは何といってもハイレバレッジ。500倍~1000倍のケタ違いのレバレッジがかけれることが最大の魅力です。

3万円の資金で始めるとして・・・

  • 国内FX レバレッジ最大25倍 = 75万円で取引できる
  • 海外FXレバレッジ最大500倍 = 1,500万円で取引できる

500倍のレバレッジをかけたとすれば、1,500万円の取引きが可能となります。限られた資金であっても、購入できる銘柄の選択肢・ポジション数・ロットがはるかに多くなります。

複数の銘柄・ポジション・ロットが持てることで勝てる確率も高くなるのです。

ボーナスでトレードできる!

未入金でも口座開設ボーナスがもらえたり、入金するだけで入金ボーナスで証拠金がもらえることも海外FXならではのメリットです。すべての業者がボーナスを提供しているわけではないのですが、提供している海外FX業者は結構多いです。

海外FXの口座開設ボーナス

口座開設ボーナスは、入金しなくても新規で口座開設をすると3,000円~1万円、2万円分のボーナス(証拠金)がもらえます。

海外FXの入金ボーナス

入金ボーナスは、入金した金額の50~100%の比率でボーナス(証拠金)がもらえます。

国内FXでは、ボーナス制度を採用している業者は今のところありません。50万~200万の取引きが条件になるなど、キャッシュバック・キャンペーンのハードルが高くてお得感に欠けます。

誰でも気軽にもらえる海外FXのボーナスにハイレバレッジが加わることが、海外FXの人気の理由となっているのです。

高性能のMT4・MT5が使える!

分析機能・カスタマイズ性に優れたMT4・MT5が使えることも大きなメリットです。60種類以上の分析ツールが搭載され、さらに無数のインジケーター・自動売買がインストール可能。

MT4・MT5は世界で最も使われているFX専用のプラットフォームです。とくに

チャートツール・テクニカル分析に力をいれたい投資家に人気があります。

ただ、高性能であるがゆえに、操作が複雑で覚えるのが大変なのも事実。使いやすくてシンプルな取引ツールが使いたい投資家には国内FXの取引きツールの方が好ましいケースもあるでしょう。

ゼロカットだから安心!

極めつけの海外FXのメリットは、やはりゼロカットです。

ロスカットが間に合わずに残高がマイナスになることは、そう滅多に起きることではありません。しかし、いつ何が起きるかは誰にも予測不可能で、絶対に大丈夫だとはいえないのです。

海外FXなら、ほとんどの業者にてゼロカットシステムが採用されています。

どんなに、急激な高騰・暴落があったとしても残高はゼロで相殺されるので、安心なのです。

国内FXではゼロカットがないため、過去にはスイスフランショック、南アフリカランドショック、トルコリラショックなどで、1000件~6000件近くの口座がマイナス残高となったことが報告されています。

トルコリラショックの暴落(2018年8月)

https://zai.diamond.jp

中には、15分間で2,000万円を失った投資家もいたようで、以下のダイヤモンド・オンラインから記事を見ることができます。

取引できる商品の数が多い!

そして、もう1つの海外FXのメリットとして取引できる商品数が多いことを挙げておきたいと思います。

海外FXでは、通貨ペアの取り扱い数が豊富で50種類以上の取り扱いがあるのが一般的。FXだけでなく株価指数やエネルギー・貴金属、仮想通貨なども取り扱っています。CFDも含めて数100種類~1000種類以上の多彩な商品が取引できます。

国内FXでは、通貨ペアのみを取り扱う業者が多いのが特徴。ごく一部の業者にてCFDが取引可能となり、20種類から多くても50種類程度が平均的です。色んな商品を取引したい方には物足りないですよね。

海外FXのデメリットを国内FXと比較

では最後に、海外FXのデメリットを確認していきましょう。

日本の法律の管轄外にある

海外FXで一番の不安要素となるのが、日本の法律では対処できないことです。海外FX業者はすべて海外に拠点を構えています。日本の法律、金融商取引法などはあくまでも、日本国土内で有効な法律です。

万が一、トラブルに合ったとしても国内ではどうすることもできません。

トラブルがなく安全に使えている海外FX業者は数多くありますが、どんなに安全だといわれている業者でも、一定のリスクがあることは否めません。

安全性を重視するなら、断然国内FXの方が安心だといえます。

スプレッドが広めの設定

さらに海外FXでデメリットとなる要素はスプレッドです。海外FX業者の主な収益源はスプレッドです。

地理的要因にてもともと広めのスプレッドにさらに手数料が課されているため、スプレッドが広い設定になっています。

手数料有料のECN口座なら国内なみの最狭スプレッドで取引可能です。

確かに国内FXの方がスプレッドは狭めです。というのも、国内FX業者はスプレッドではなく「店頭取引/呑み取引」で損失額を利益としているからです。どちらがよいのかは微妙な判断ですよね。

マイナススワップが主流

さらに、海外FXではマイナススワップが多いため、コストがかかりやすい傾向にあります。

FX、CFDなどほとんどの商品はロングもショートも大抵はマイナスでスワップがつきます。

短期トレードならスワップの影響を受けませんが、ポジションを数日以上保有する場合は数値によってはかなり痛手となります。しかも水曜日は3倍のスワップが課されるため注意が必要です。

国内FXでは、スワップトレードで稼ぐ投資家がいるように、スワップがプラスでつく通貨ペア・ポジションが多いのが特徴です。中長期なら国内FXの方が選択肢は広くなるでしょう。

入出金方法が限られている

海外FXで最も戸惑いがちなデメリットが入出金方法が限られていることです。

海外FXで利用できる入出金方法は、

  • クレジットカード
  • bitwallet(国際決済サービス)

が主流です。他には海外銀行送金、STICPAY(国際決済サービス)が使える業者が多いです。

入金方法と同じ方法でしか入金額の分は出金できないなど、海外FX独特の入出金ルールがあり、複雑でややこしい仕組みになっています。ごく一部の海外FX業者では、国内銀行振込にて入出金ができる場合もあります。

入出金方法の利便性の高さから見れば、圧倒的に国内FXの方が使いやすいといえます。

税率が稼ぐほど高くなる

いざ稼ぎ出した時に、気になる要素となるのが海外FXの税金です。

海外FXの税金は、総合課税の雑所得となり給与所得、事業所得、その他所得と合算して計算しなければなりません。

税金の計算に手間がかかるだけでなく、税率が5%~最大で45%まで高くなります。加えて、住民税10.0%と復興特別所得税2.1%がかかります。

総合課税 所得税の税率

国税庁 – 所得税の税率

国内FXの税金は、申告分離課税となりFXの分のみを計算すればよいので簡単です。税率も住民税・復興特別所得税込みで一律で20.315%です。稼ぐほどに国内FXの税金の比率は低くなっていくのです。

  • 海外FXの税金 → 稼ぐほど税率が高くなる
  • 国内FXの税金 → 稼ぐほど税金の比率が低くなる

ただし、少額所得なら海外FXの方が税金はお得になります。

まとめ

海外FXも国内FXも、取引ツールを使って通貨ペアを売買していくという点では全く同じです。日本語サイトが使えるので、国内FXと同じようにPCやスマホで簡単に取引することができます。

しかし、安全性やレバレッジなどのトレード条件、入出金方法、など国内FXとは数々の点で使い勝手が異なってきます。海外FXに魅力を感じる方もいれば、自分はちょっと・・・・とためらう方もいるでしょう。

一定のリスクがあることを承知のうえで、レバレッジボーナスゼロカットCFD商品MT4・MT5を有効活用したい方は、間違えなく海外FXの方がおすすめだといえます。

海外FXのメリット・デメリット、国内FXとの違いをしっかりと理解した上で、自分にはおすすめなのかどうかを判断していきましょう。

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